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常に満足心をもて

「常に満足心をもて」
この言葉は、もしかしたらある偉人の言葉かもしれませんが、私は所ジョージさんのお父様の言葉として知りました。
お父様は厳格な方で、50代半ばで亡くなられたらしいですが、ある日、お父様が書初めにこの言葉をリビングに貼りだしたらしく、所さんのお姉様曰く、「お父さん、かっこいい!」痺れた、とある番組で紹介されていました。
所ジョージさんのもつ、軽妙で嫌味がなく、多趣味で友達が多くて、物知りで、なにより日々を楽しんで過ごしている、そんなキャラクターのルーツは、きっとお父様なのでははないか、と勝手ながら想像してしまいます。

でも・・
そんな気持ちにはなれないのが現実です。
学校でも職場でも常にこう言われます。
「現状に満足するな」

おいていかれるぞ!
このままだとやばいぞ!
いい学校いけないぞ!
進路どうするんだ!
みんな必死だぞ!
いい就職できないぞ!
売上が足らないぞ!
出世できないぞ!
課長になれないぞ!
部長になれないぞ!
下手したら係長に降格だ!
生産がとまったらお前のせいだ!
給料あがらないぞ!
管理できてないのはお前のせいだ!
老後は大丈夫か!
退職金は大丈夫か!
社会はそんな甘くねえんだ!

ほんと、経済活動に置いていかれそうになります。
こんな強迫観念は人生が終わるまで続くのではないか。
社会にいる限り、多少は仕方ありませんね。

でも、ここで一歩考えてみます。
今、そんな不幸せでしょうか。
それなりに人間関係に恵まれているのでは。
家族もいて、友達もいるのでは。

所ジョージさんのお父様の言葉は、深いと思います。
現状に妥協せよ、という意味ではないと思います。
そこには、自身を客観視し、周囲に感謝しながら日々過ごしなさい、という、深い実感が込められているような気がします。

私も、ある法事で、「自分は生かされている。今日はいい一日だった、と感謝の気持ちを日々もちましょう」とお坊さんからお聴きしたことがあります。ですので仏教では有名な言葉なのだと思います。
ただ、私は、所さんのお父様が、子ども達に説教じみた方法でなく、書初めをすらすらと書き、それをリビングに貼りだした、その行為が、とても粋でかっこいい、と妙に心を動かされております。

では、私もみならって、Bigfootで新春書初め大会を企画しても面白いかもしれません。
「せんせいとお友達、そしてお父さん、お母さんに感謝の気持ちをもちましょう」
お題は「感謝」「ありがとう」でスタート。
「私が先に書く」
「俺がやる」から
筆の争奪戦が始まり、
墨汁は飛び散り、
引っ張り合いから、
「服に飛ばされた」
和紙はくちゃくちゃとなり、
床が汚れた、
作品を誰かが踏んだ、
「紙使いすぎ!」
完成後は
作品を貼るスペースの取り合いが始まり、誰かが筆を洗ってない、片づけていない問題で揉めることは必至、
その情景を想像するだけで新年乗り切れるか不安になってきました。
書初めはとりあえずやめときますね。