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世の中のルールというのは好きでつくったのではなく、なんらかの事情があってやむなく作った場合が多いに違いありません。
この前、スーパー銭湯に行ったときのことです。
電気風呂に、おじいさんが気持ちよさそうに入っていました。
壁には「電気風呂は5分まで」と大きく書かれています。
「そんなこと、わざわざ書かなくても・・」と思いながらしばらく見ていたのですが、おじいさんは目を瞑ったまま、一向に出る気配がありません。すぐそばには電気風呂をちらちら伺う、違うおじいさんがいます。「5分、いや、もう10分はとうに・・」と思っているうちに、一方のおじいさんはあちらに行ってしまいました。私は掲示物を見て、「ああ、こういうことか」と思いました。
勇気がある人なら、「お父さん、ちょいと長くはないですか」といえるかもしれませんが、下手をすれば「俺は膝が痛くてここに来てるんだ!」と裸のお年寄りに怒鳴られるリスクを考えると、私なら黙って炭酸風呂に移動してしまうことでしょう。ただ、経営者の立場に置き換えて考えた場合、このケースはなんとかしなければならない事案です。掲示物で効かないなら、例えば館内放送で「♬電気風呂のお父様、すでに5分以上経過しておりますので、そろそろご退出のご準備を」と流すか、バイトが5分経ったらホイッスルを鳴らすとか、等いろいろ思案しておりました。そして私が思いついたのは、「5分経過したら電流を徐々に、最終的には2倍くらいに上げる」方法です。
「あれ、なんだか痺れてきたぞ。今日は少し入りすぎたかもな、そろそろ出るか」と促すのです。
しかしこれもコストがかかりますし、やはり強制でなく、利用者が自主的に譲り合うような方法がないものかと考えてしまいます。
先日お知り合いの方から、面白い楽器を頂きました。目聡い子供達の注目の的になることは必至、見ものです。大人がルールを決めるまでもなく、子ども達同志で譲り合ってくれるよう、できれば見守りたいと思います。