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ピンポーンとなると
「誰か来た!」
子ども達が出入口に殺到します。
お迎えの場合は、「私だ!」「〇〇ちゃんのママだ!となりますが、
お客さんの場合は、「誰?誰?」と少しざわつくことになります。
特に、初めてのご見学の方は少々緊張の面持ちをしておりますので、私が外に出てグラウンドまでお出迎えに行きます。
「こちらからどうぞ」
建物を振り返ると、5~6人の顔がじっとこちらを見ています。
「中へどうぞ」
お客さんはゆっくりと靴を脱ぎます。
そして私から子ども達に「見学の方だから、みなさんこんにちは、を言ってください」とお願いします。
そして「おーい、〇〇君、みんなでそっちで遊んで」とスタッフに声をかけます。
見学の方の場合、一通り、施設をご案内します。
といってもそんな広いわけではありません。
次にはきちんと概要をご説明するため、「ではこちらで」と円卓にご案内するのですが、椅子がない事に気付きました。椅子を置いておくと、数と種類でいつも揉めるから撤去してるんだった、と思い出し、慌てて隣の物置部屋から椅子を取り出すのです。
なんとか4脚ほど設置しました。
「ではこちらに座って頂いて、と」
(ああ、しまった!)
資料を印刷してないことに気付きました。
「すいません!資料すぐ印刷しますんで」
段ボールの山を踏みながら、プリンターまで走ります。
(もうちょっと事前に準備しとけばよかった・・。あれ・・)
円卓に戻ると、お客さんがまだ立っています。
4脚の椅子には子ども達が座って、黙々とスライムをコネコネしているではありませんか。
「ちょ、ちょっと、みんな。これはお客さん用の椅子だからね。いったんどいてちょーだい。スライムはあっちでしょう」
「えー」
「えーじゃなくて、スライムはあっち!」
子ども達はのそのそと椅子から降りて、むこうにいきました。
「すいません。段取りが悪くて・・」
「いえいえ、ぜんぜん大丈夫です」
「えーとですね、では基本的な部分をご説明しますね。この資料の通りなんですけど。ちなみにどこの小学校ですか?」
「はい、〇〇小で・・」
背後に一年生がいました。
「私は△△小」
「私は1年2組で担任は※※先生」
「へえー、そうなんだ。楽しそうでいいね」
楽しく応えて頂きました。
すると今度は別の子がきました。
「どこの小学校?」
「〇〇小学校だよ」
「あ、そうなんだ。□□ちゃんしってる?」
「ああ、ごめん、ちょっとわかんないな・・」
「外出はこんなところに行きました。これ動画です」
「へえー、いろんなとこ行くんですね」
「まあ、金のかからなくて、楽し・・」
なんか、また集まってきました。
「ここ楽しかったよね」
「うち、ここ行ってない」
「えー、◎◎ちゃん、あんとき熱だして行けなかったじゃん」
「次の動画にして」
みんなで行って楽しかった、で盛り上がるうちはいいんですが、そのうち、なんで私だけ参加していない、映っていない、そこに気づかれると少々不穏な空気になる場合もあります。
「ちょっと、みんな、大事な話してるから、ちょっとむこうにいってくださいね」
「はいはい、はーい」
みんな、スライムを手にぞろぞろとむこうにいきました。
「すいません、なんか・・・」
「いえいえ」
「まあ、こんな感じなんです」
「トランポリンやっていいですか?」
「どうぞ、どうぞ」
外を見ました。
見学のお子さんが楽しそうに子ども達と遊んでいます。
そして、
バイバーイ!よかったらまた来てねー!
ってかんじでお見送りをします。
「いつからBigfoot来るの?」
子ども達がきいてきます。
「さあ、気に入ってくれたらいいね」
と私は答えます。
保護者様はもちろん、見学に来られたお子さんの心にBigfootがどう映ったのか、
こども心に響くものがあっただろうか、とても気になります。
そして、Bigfootの子たちが誰に対しても「Welcome」の気持ちを持ってくれていることがとてもありがたく、なんらかの形で皆さんの心に届くのではないか、そのように感じています。
