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同学年のA子さん、B子さんはいつも仲良しです。
だからこそ、事が起こったときは大変なんです。
夏休み、グランドが急に静かになったので見に行くと、二人が真っ赤な顔をしてホースのノズルを握ったまま、固まっていました。
先日の子ども大工のイベントでは、柱を打ち込む木づちをめぐって、二人はステージ上で小競り合いをしていました。
またある日、A子さんが、お茶をたまたまペットボトルでもってきたので冷蔵庫の扉側に入れていたところ、B子さんはそれを発見するやいなや、ペットボトルを上段にどかし、自分のステンレス水筒を扉側に入れ替えていました。
二人の言い分はほぼ「私が先に見つけた」「この前は後だった」「自分だけずるい」となります。
先週はデッキブラシをめぐってひと悶着あった後、過去最大級のクライシスがありました。
ビニールの梱包材(立派なプチプチ)を同時に発見した二人は、いっせいに飛びつき、壮絶な引っ張り合いをはじめました。梱包材には爪が食い込み、息を止めて力をこめる二人の顔は真っ赤です。
膠着が10秒ぐらい続きましたが、一瞬の隙をつき、A子さんが突如、一気に引っ張りました。すると、決して手を離さないB子さんの体は正座した状態で引っ張られ、フローリングの上を滑っていったのです。
私は、「ああ・・」と天を仰ぎました。
そのとき、二人から笑い声があがったのです。そして「今度は私が引っ張る」と、順番を変え、元通りに、自然発生的に遊びだしたのです。
遊び(コミュニケーション)を重ねた人間ほど、機転、ユーモア、衝突の回避など、様々な知恵をもつようになるといいます。
子ども達はその時期、その時期で、とても大事な経験をしているようです。
「自分の思い通りにはなかなかならないが、どうやったらみんなの理解を得て物事を進めることができるだろうか」
将来、周りの理解を得ながら、自分の考えを実現できるような人になってほしいですね。