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坊主めくりは「百人一首」を使った札遊びです。
順番にカードをとり、「殿」がでればそのまま一枚獲得、「坊主」は持札没収、「姫」は積まれた没収分を総取り、最終的にたくさん札をもった人が勝ちという、実にシンプル、かつ楽しいゲームです。
じゃんけんが始まりました。
順番が決まります。
「姫ー!」嬉しそうに札をとる○○ちゃん、「坊主だー!」のけぞり、積みあがった札を差し出す◎◎君。
「わあああ!」
天国と地獄の繰り返し、白熱してきました。
そろそろ終盤に差し掛かります。
序盤と打って変わって、みんなの顔は真剣そのものです。
残り数枚。
A子さんが札を取りました。
「姫ーー!!」
A子さんが甲高い声で叫び、すばやく札を引き寄せました。
高く積まれた札。
自身に満ちた余裕の表情です。
「はい、○○君の番」
A子さんが促します。
「あー、坊主だ」
「おじさんかー」。
さあ、いよいよ最後の一枚になりました。
勝利を確信したA子さん、勢いよく札を裏返しました。
頭巾を被っています。
『蝉丸』でした。
A子さんはそのまま突っ伏してしまいました。
「もう一回やろう!」一番の子が言いました。
「もう・・、やらない・・・・。」
『蚊の鳴くような声』とはこういう時使うんだ、私はそう思いました。
数十秒後、顔を上げたとき、A子さんの目にはまだ大粒の涙が残っていました。
「A子ちゃん、もう一回やろうよ。次はきっと勝つよ」
慰める上級生のC子さん、私にはその目が心なしか、少し笑っているように映りました。
気を取り直したA子さん、どうやら立ち直ったようです。
札配りが始まりました。
(次こそ、なんとか勝ってくれ!)
私は祈りました。
B子さんが「私はこのまえ、◎◎先生に3連続で負けたんだよ」と教えてくれました。
かなり根に持っているようです。
しかし・・。
大人であろうが、誰もが手加減できないのが坊主めくり。
そして・・、
なぜか、同じ人が負け続けてしまう、無常のルール。
なんて残酷なゲームなんだろう・・。
私は恐ろしくなり、その場を離れました。
