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久保田早紀さんの名曲「異邦人」の原曲名は「白い朝」だったそうです。
「白い朝」のままだったら、あそこまでの「名曲」として世に出ることができたでしょうか。
「名前」はイメージを司る、とても重要なものです。
創業の地でもありますので、当初は地名にちなんだ名前を考えました。
英語風にしたり、逆から読んだり。
思いつくたびに家族に相談しました。
「長い」
「どこかできいた気がする」
「パン屋みたい」
連日の協議も実らず、決め手のない状態が続きました。
では「広い場所」がイメージできる、例えば「栄ヒロバス」なんかいい名前だな、と思っておりましたので、「○○ヒローバ」はどうだろう、と相談しました。
すると今度は「老婆を思い出す」と言うのです。
さすがにムッとしましたが、そんなある時、あるそばチェーンの看板が目に入りました。
「これだ!」
私はひらめきました。
親しみがあり、かわいい名前。次こそは、と意気込み、「『○○太郎』はどうかな?」と申請したのです。
「子ども達がかわいそう」
再三にわたる差し戻しを受け、もはや平常心を失った私は、大リーグ、エンジェルスにかわいい名前の選手がいるのを発見し、「カプチャン」もいいな、などと考えだし、昔の助っ人外国人「ペタジーニ」や「オグリビー」「ブコビッチ」、どうせなら中日ファンとして「モッカ」にしたら面白いんじゃないか、などと、そんな妄想を抱くまで追い込まれてしまいました。
そんなある日、息子の持っていた「未確認生物」の本が床に落ちていました。それをふと、何気なく手にとったのです。
パラパラめくり、「ビッグフット」で目がとまりました。
「『ビッグフット』・・。ああ、これにしよう」
そう決めました。
先日スタッフに数十個にわたる、日の目をみなかったボツ案達を見せました。
スタッフはじっとPCの画面を凝視しながら、「あっぶねー・・・」と呟いていました。
不思議なもので、名前が似合ってない人に出会ったことがありません。
もともとそういう運命で生まれてくるのか、それともその後の人生で名前に近づいていくのか。
「BigFoot 」
少々図々しくも、楽観的。
とてもいい名前にできたと気に入っております。