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入口のインターホンがなりますと、お出迎えに行きます。
皆さん、門をくぐり、右と左を見わたしながら、ゆっくりと歩いて入ってこられます。そして少々緊張の面持ちのお子さんが続きます。
スイングドアにご案内し、人工芝グランドを通って、室内に入ってもらいます。
円卓の横のソファーに座って頂きますが、ほぼお子さんは保護者さんにべったり。
私は説明を始めますが、しばらくするとお子さんはおもちゃ、水槽などに目がいき、「遊んでいい?」と保護者さんに目線を送ります。
私が「いいよ」というとソファーから離れ、しばし遊びに夢中になります。
そして「こんなの見つけた」と時折来たりしてくれますが、そのうち、うちのメンバーたちとのやりとりが始まり、いつのまにか一緒に遊んでいたりします。
次には「外行っていい?」となります。
その間、ゆっくりとお話することができます。
一通りの説明が終わり「そろそろ帰るよ」となると、「もっと遊ぶ」となります。
その場合、「マックいくよ」とか「くら寿司いくよ」とか食べ物作戦を取られるケースをよく目にします。
そして最後は表情も和らぎ、「バイバイ」と手を振ってくれます。
このような情景をとても嬉しく思います。
私にはある体験があります。
親がやたらと「絶対楽しいから、絶対たのしいから!」と力説しているなと思っていた矢先、あるところに連れていかれました。
それはたぶん夏休みの学童。
黒っぽい、天井が高い建物、ひんやりとした木の床、入口の土間が薄暗く、モノクロのイメージ(おそらく武道場か公民館だと思います)
そして感じた「ここはどこだ、置いて行かれるんだろうか」という不安。
その後、嫌な記憶は一切ありませんので、おそらく楽しかったんだろうと思います。
しかしながら、その時抱いた最初の印象、大人の配慮とは無縁に抱いた正直な気持ちは、いまでも心に残っています。
自身の体験から、このような緊張を少しでも緩和したい、という思いがあります。
緑が豊かで明るく、つい走り出したくなる人工芝、光の差し込む風通しのいい空間、またここで遊びたいと思ってもらえる空間。
牧場にちょっと入ってみるような雰囲気、WELCOMといわれているような感じ。
子どもたちの直観は実に鋭敏です。
豪華でなくても、いい佇まいと感じてもらえるような施設にしていきたいと思います。